振り込め詐欺防止で実証実験、全国初

岡山県警と富士通などは2012年8月3日、電話の会話を分析し、「振り込め詐欺」の被害を未然防止する新技術の実証実験を開始した。県内の独居高齢者らの自宅に機器を設置し、不審な通話が検出されれば県警が駆け付ける。県警によると、実験は全国初で、実用化へ向けた第一歩として期待される。検出技術は富士通と名古屋大学が開発。詐欺の手口でよく使われる言葉や、詐欺の話を信じた被害者の声の上ずりや震えに反応し、振り込め詐欺と疑われる場合は県警、親族、銀行などにメールで通知する。また、受話器を置くと、不審な電話を受けた本人にも振り込め詐欺の危険を知らせるアナウンスが3回スピーカーを通じて発せられる。実験では県内の高齢者ら延べ100人以上が順次モニターとなる予定で、協力する中国銀行も通知を受ければ口座凍結や警戒を行う。